イメージング

企業が掲げる”ミッション”を遂行するため、まずは、その業務フローを構築しなければなりません。
何を準備する必要があるのか。どのような手順で進めるのか。受注から納期までの流れ、納品後のフォローなど一連の取引について、イメージをしながら手順を考えます。
あらゆる事態を想定して完成形をイメージして、そこから手順を落とし込んでいく作業です。

この段階で、どこまでイメージングできるかが、事業の成功を大きく左右します。
ミスが連続してしまう。予算をオーバーしてしまう。顧客からのクレームが発生する。
これらは、イメージが足りていなかった結果です。

製造業に限らず、どんな仕事においても、設計図は必要です。その場しのぎの積み重ねでは、出来上がったものは歪んでいってしまいます。
その設計図は経営者が作らなければなりません。
経営者は、自社の事業を一番良く理解しています。自社の商品・サービスがどのようなニーズがあり、顧客にどのような効果をもたらすのか、そして、その商品・サービスをどう売り込むのか。

スタートアップの企業では、経営者の仕事は多岐に渡ります。
営業も、製造も、開発にマーケティング、経理や総務まで経営者が行います。自社のことを一番知る経営者には、一番業務が回ってきて、時間はいくらあっても足りなくなります。
しかし、どんなに忙しくても、それらは経営者の仕事ではありません。

いち早く事業を軌道に乗せ、社員を増やし、業務を割り振らなければ経営者が経営に集中する時間は生まれてきません。
この時、最初に描いた設計図は、社内で共有できるものになっていなければなりません。

経営者の頭の中にあるだけでは、いつまで経っても経営者の仕事は減りません。
紙に書き記す、社内ネットワークに載せる等いつでも見れるようにし、そして、常に更新させていく必要があります。

それが、マニュアルとなり、社内のルールとなり、会社の仕組みとなるのです。